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開き直り 2004/Sep/15(Wed)
2004/May/2(Sun)付「善通寺市でも警察が猟銃市議に大甘な処置」 の続報です。
こちら
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散弾銃で野犬射殺 長谷部議員の辞職勧告、賛成多数で可決--善通 寺市議会 /香川

今年1月、善通寺市の長谷部一成議員(64)が自宅近くの田んぼで野犬を散弾銃で射殺し、 銃刀法違反の罪で罰金刑を受けた問題で、10日の同市議会に、辞職勧告決議案が議員提出され、賛成多数(賛成14、 反対1)で可決された。
(略)
9月11日朝刊 
(毎日新聞) - 9月11日19時32分更新
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別報道「野犬射殺の市議、辞職勧告決議案可決」はこちら 2004/09/11(四国)

う-ん、往生際の悪い市議だね。それにして も前述の香川県自民党の公式HPこちら
の左端 「公認議員紹介」の善通寺市議の欄からその議員の顔が拝めるっていうことは辞職勧告決議案が10日に賛成多数 (賛成14、反対1)で可決された現時点でも自民党党籍・自民党公認なのですね。

そういえば岩手の逮捕さ れた狩猟町議
こちら(岩手日報)
も まだ辞めていないみたい。町会で辞職決議案は出たのかな?


富山県庁 2004/Aug/21(Sat)
三つ下の欄の最後部にて富山県庁への質問メール送付につい て言及しまたが、その後同県庁自然保護当局より資料付のご丁寧な御返信が着信しました。
ただ、肝心の当該新聞記事 についての確認事項等については遠まわしな表現でご回答されたのでいまひとつ同県でのクマ政策の要点について確証を得る に至っていません。
それで、ご回答を箇条で確認すべく再メールをしました。(確認への)要を得たご回答があり次第こ ちらにも要点を掲載するつもりです。

熊の胆問題については同県薬務当局が「薬事法違反の疑いがあり保健衛生上の 観点からも、県として速やかに対処する」(趣旨)との見解を開陳はされましたが、クマが生存する各地で横行しているハンター による熊の胆の密造密売問題を強く憂慮する私としてはさらに踏み込んでの意見等を上記再メールに書かせていただきました。

クマが人間へ警告をしている(2) 2004/Aug/10(Tue)
クマが一回たまさか出没し猟友会などが「撃たせろ!」 と大騒ぎしライフル銃などをかかえ大仰に捜索などしてはみたものの、出没クマはまったく見つからずその後も足跡すら発見 されないケースも多々ありますね。そう、クマは元来臆病な性質なのです。
で、逆に猟友会が撃って即死 させず手負いにしたりすれば凶暴化しますね。今までの「クマによる人的被害」はそれが実に多い。(ま、中にはクマ猟 に行き逆に襲われるというような顕著な自業自得もありますがね。)

それからイノシシ用くくりワナへクマが 混獲される問題も深刻ですね。特に中国山地のツキノワグマなどは絶滅寸前にある種です。近親交配も含めその後の 展開が懸念されます。

九州では数年前、ツキノワグマの絶滅が宣言されました。一時は当欄でもしばし言及する、 漢方高貴薬で容易にしかも高価に違法換金が出来る「熊の胆」などを目当てで、取ってつけたような大義名分で乱獲 された地方です。四国でも剣山系に数匹を残すのみとか・・・

熊の胆については最近の東京新聞記事(知床の世界遺産登録関連記事)に以下の記述もあります。
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世界自然保護基金(WWF)ジャパンの石原明子上席研究員はこう訴える。

「国内では 二〇〇〇年にヒグマが三百頭、ツキノワグマも千五百頭がスポーツハンティングや害獣駆除名目で射殺され、ほとんどから 漢方薬として数十万円で取引される熊の胆(くまのい)が抜き取られている。クマを見かけたというだけで簡単に駆除許 可を出せば、熊の胆目当ての届け出が増加する恐れがある。世界遺産をきっかけに、クマをめぐる暗黒部分も明らかにしな ければ人とクマの本当の共生は実現しない」
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熊の胆等については拙コ ラムサイト2004/Aug/5(Thu)付「薬事法違反など」もご参照。
閑話休題
「何が何でもすぐ殺せ!」的な投げやりで浅薄な 論は農家や山間部居住者の一致した見方などではありません。それはすぐ下の欄で私が紹介した中国新聞写真記事URL 「常連はクマ」も象徴的に物語っています。
まして、狩猟の大部分は有害駆除などではなく猟期での一般趣味狩猟。 彼らもハンターらの振る舞いには辟易しています。

クマが人間へ警告をしている 2004/Aug/10(Tue)
微笑ましいです。
常連はクマ(中国)
>クマは三年続けて来た 、捕獲のうわさとともに姿を消した。
せっかく共存していたのにね。
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それから、 上記芸北町の隣町である戸河内町にて
こちら(四国)
2004/06/08 20:13付
(略)
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35キロの小柄なクマ。音を立てても家の中から出ないくらい警戒感もなかったのに、 外に出て山に帰ろうとしたとたんの射殺へは大きく疑問を呈したいですね。

くだんの広島県の戸河内あたりは檻 (戸河内方式捕獲檻)でいったん捕獲後の奥山放獣(学習化放獣)の実績もあるだけに今回の件は残念でした。
参考こちら
それにしてもその法事の場に居合わせた僧侶はなんとか殺生は避けるべくの慰撫教導できなかったのでしょうか? もしかしたら慰撫教導の試みすらしなかったのでしょうか?

クマといえば数日前も秋田で 高速にて車4台にはねられて死んでしまったね。上述の広島県北の奥さんの供養に来たクマへの射殺といい秋田のこれといい 余裕のない日本人だ。
概してクマがらみのニュースは日本人の余裕のなさを浮き彫りにしているね。これはクマたち の自らの死で表現した人間への警告でありましょうよ。
さて、上記秋田事件を題材にある方が詞のような 小編童話を作り別の方がそれを自己のサイトにアップされました。御参照。
こちら

薬事法違反など 2004/Aug/5(Thu)
既述のように、クマを撃ちたがる人たちの行政への「撃たせろ!」への実質の圧力の動機に漢方高貴薬「熊の胆」があることは間違いありません。
こちら -クマの胆のう取引に規制を--クマの胆のう取引に規制を-

なお、上記、URL画面文中に

>日本国内で有害獣駆除されたクマの胆のうの売買は違法ではありません

とありますが、実際はハンターらによる一般への熊の胆の販売行為そのものが薬事法違反です。
熊の胆は 別名ユウタンとも言いますが、 日本薬局方収載でありいわば厚生行政の扱いは正真正銘の医薬品。薬務行政から正式な認可・承認を受けていない場合、ハンター らが 販売・譲渡 したいともくろんでいるそのブツの存在そのものが 違法なのです。
また、当然、薬剤師などの資格を持たないハンターの製造・販売行為は薬効を謳う謳わないに関係なく薬事法違反です。 (薬剤師ハンターであっても熊の胆に関連する製造・配合などの許可がない場合は違法。)

薬務行政から熊の胆に関連する製造・配合などの許可を受けている仲買・製薬業者への原料としてのみのクマから「 取り出した状態のまま」或いは「 水洗い&単純乾燥」の販売でない限りは違法になります。また、当然少しでも手の込んだ乾燥行為は製造行為に該当し違法 であることはいうまでもありません。

「水洗い&単純乾燥」の場合でも一般への販売は違法。むろんクマから「取り出した状態のまま」の胆嚢・胆汁であって も然りです。 一般はあくまで薬としてみなし薬として使用しますから。加えて一般への無資格加工等の誘引ともなりかねません。
そして無資格譲渡もまた違法。もちろん、ハンター同士での譲渡・販売も違法です。したがって、ハンターらの無資格での熊の胆販売・譲渡行為は上記の許容部分を除けばすべてが「密売」、 加工行為は「密造」ですね。

※実際の摘発例を追記(2005年5月30日)していきましょう。現拙コラム欄2005/05/27付「熊の胆違法販売摘発!」ご参照。 こちら (追記はここまで)

当欄の冒頭で紹介した自然保護団体JWCSには本日、私が掌握している複数の密売の具体的事実の情報提供とともに薬事 法違反のことは申し上げました。

加えて、当欄(過去ログ)2003/Oct/11(Sat)付「手当てをもらいながらの役得」 こちら (上から6番目の欄)にて言及した問題もあります。

さて
こちら (毎日)
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魚津でクマ目撃、注意を呼びかけ /富山

(略)
7月30日朝刊 (毎日新聞)
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またぞろ、出没のみで駆除?多くの県ではそんな古色蒼然たるクマ政策 はやっていないというのに。
富山県には同県での熊の胆密造密売の可能性の極めて強い販売事実(しかも3.75gで5万円!) の突きつけとともに、上記記事の事実確認等をすべくメールを出しました。 返信があれば(返信なき場合は同県の職員服務規律違反だと思う)また当欄にてご報告しましょう。


銃所持者が興奮して包丁を振り回す 2004/Jul/25(Sun)
性格破綻者が猟銃所持許可されている現実こそが問題であり ましょう。
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こちら(共同)
(略)
[7月5日13時54分更新]
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以下は当欄の閲覧者の方による感想からの引用です。

所持の許可が甘いですよね。まっ、関係官庁は日本ほ ど厳しいところはないと回答するわけですが(失笑)
そもそも銃が好きだとか何かを撃ちたいという発想でないと持たない わけで、誰でも持っているわけではありません。言い換えれば、危険な思想の人物ほど持っているとも言えるわけで、 自宅保管というのが危険極まりない。
隣近所に銃があって、いつかの京都の事件のように、自宅前の駐車について 文句を言ったら、いきなり銃持って出てきて撃ち殺されたなんていう事件は結構あるんですよねぇ~。

安易な許可に断じてNO! 2004/Jul/25(Sun)
また散弾銃所持許可に際しての不祥事発覚です。
実質、射撃場等での講習会に参加しさえすれば散弾銃の所持許可がもらえるという実態こそがゆゆしき問題点だと思います。 (ライフル銃所持許可にしても然り。)
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こちら(河北新報)
射撃指導員が虚偽証明書 実技研修なしで作成

(略)

[7月8日更新]
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狩猟をする輩らの犯罪頻発も、さもありなんですね。

当欄2004/May/4(Tue)付「大分でも」及び2003/Sep/24(Wed)付「甘い甘い銃の所持許可」等も併せてお読みくださいませ。
拙コラム欄過去ログ画面
こちら
の上から3番目2003/Jun/25(Wed) 付「猟銃保管は警察暑が行うべき! 」もご参照。

ありのままの自然の様相こそが世界遺産 2004/Jul/16(Fri)
現在の流れは知床財団等の思惑とも思われる観光化の推進の柱とも言える高架式木道へは世界遺産登録候補に鑑み、北海道庁や環境省からも自然破壊につなが るものとして難色を示されています。
(高架木道とはむろんヒグマを観光の目玉にするためのもの。)
こちら(北海道)
>これについて、知床国立公園を管理する環境省は
>「工事のために木を伐採 するなど、自然破壊に
>つながりか>ねない。別の選択肢も考慮すべ
>きだ」(ウトロ自然保>護官事務所)とし、
>同省独自の解決案を本年度中にも斜里町側に
>提示したいとしている。

>五湖周辺遊歩道を 管理する道は、高架木道について「自然も
>破壊するし、景観も壊す」(自然保護課)とみている。
>今後の対策については、「ヒグマに襲われる危険があるなら、
>五湖遊歩道を閉鎖して観光客を入れなければいい。
>新しい施設はつくるべきではない」としている。 (一部抜粋)

それから、確かに北海道のヒグマは例えば 西中国山地のツキノワグマのように絶滅寸前ではありませんが、種として絶滅の危機になくても、特定の個体群の生息地が 孤立し絶滅の危険が増しているものとも考えれます。近親交配増加などの懸念も現在進行形で存在するとも言われています。

で少しだけ脱線しますが、それらを鑑みれば例えば一部クマ撃ちハンターなどによる荒唐無稽な、知床でのクマ趣味猟の復活請願などは自己中心の極みでありもう論外でしょうね。 まあ、受ける道や環境省或いは世界遺産海外機関も相手にはしますまい。世の失笑ものです。

閑話休題

その意 味でも、高架木道は創らせない、ヒグマが出そうなところには観光客は入れないという上に記した北海道庁などの案 が最良のものと考えます。
※これまでのいきさつへの参考
大いなる知床

観光のための射殺決定 2004/Jul/16(Fri)
>知床国立公園内、知床五湖において頻繁に出没していたヒグマ親子、斜里町
>、環境省、知床自然センターの判断で射殺決定。
>いま周辺を捜査中。 見つかり次第射殺。斜里町職員でありセンター代表の
>山中氏は、これ以上観光客に対しての安全を約束できないとして、決定した。
※(6月後半)

それに対し北海道野生動物研究所所長が卓見で苦言を呈しておられます。ご紹介しておきましょう。 強く同意いたします。
知床五湖でのヒグマ駆除は言語道断

で、以下は私なりの見解。
まず、観光客及び観光産業のための射殺決定であるとういのは否めません。先祖代々そこに居住している人々の 保護のための駆除ではないのです。
知床には人間が観光産業等で手を入れるはるか以前からヒグマは生存しています。そ こにほんの近年、人が営利目的、行楽目的等で入っている以上自己責任での観光業、自己責任での観光でないといけません。特に観光業者 は知床の自然はそういうところであるということを承知の上で営業をされているのでしょうから。そこらをあまり考えずに「このままじゃ客足が減る」から「見つけ次第有無を言わさず射殺!」というのはいかがなものでしょうか。
これらのことからも、経済優先のための駆除射殺に自然な疑問視が惹起するのは当然のことと考えます。

観光推進 は観光業やその周辺に携わる方々をさらに増やすのみでありましょう。当然、観光客や業者とヒグマの遭遇の頻度は増え、或いは今回のようなブラフ・チャージ (観光客の心無い挑発へのヒグマによる威嚇行為)や場合によっては人的被害も増加することは容易に考えられますね。そのとき 、どうなるか・・・「観光客への安全上、やむなく処分」の堂々巡りが延々と続くのではありませんか。 駆除の大義名分などいくらでもつけられます。

ただ、新しい展開として知床五湖の遊歩道はヒグマ遭遇の可能性 低いということで、18日にも一部開放される見通しです。
報道によると当該親子ヒグマは六月十二日以来 出没しておらず、財団職員による巡視でも、遭遇する可能性が低くなっていることから、斜里町が環境省と道と 協議して開放を決めたそうです。今後、ヒグマが出没した場合は開放時期を再検討する。

出没とか(たとえ出没があった場合でも)心無い観光客の挑発行為や或いは意図的なおびき寄せの類(拙コラム欄過去ログ画面こちら
の上から4番目2003/Aug/30(Sat)付「自作自演の儀式(1)」等ご参照)などがなければいいですね!

釣り(2) 2004/Jun/18(Fri)
以下のURLをご参照。
釣り針や紐などによる野鳥被害の 実態
こちら
釣り針を飲み込 んだカイツブリ
こちら
テグス被害状況
こちら
他にも検索で「釣り糸」「水鳥」「野鳥」などをキーワードにして探せば多くの釣り糸告発は出てきます。

以前は私 も、魚釣りは狩猟と異なり発生する個体数が無限(便宜上の表現)にある点、(狩猟に比べれば)さほど問題はないとは思って いましたが、上記提示URLなどを見るにつけ認識を新たにせざるをえない思いですね。
いずれにせよ、その方(釣りをや めると私に宣言された方)の勇気と決断には敬意を表します。

最後に、沖縄の小学生の彼 なりの地球環境キャンペーンをご紹介しておきましょう。
「水鳥」
こちら
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