県内から新たに3件、構造改革特区・第4次募集に申請 /秋田

◇阿仁町・マタギ特区/藤里町・白神特区/西木村・グリーンツーリズム特区
◇文化伝承と観光振興へ、カモシカ猟を再開
国の構造改革特区の第4次募集に27日、県内で現在認められていないニホンカモシカの狩猟などを
求める阿仁町の「マタギ特区」など、県内から3件が提出された。構想が認められれば、来年中にも特区
として認定される見通し。【田所柳子】

◇鳥獣保護法緩和、狩猟期間を延長
阿仁町の「マタギ特区」は、独特のマタギ文化を伝承し、観光振興を目指す。鳥獣保護法の緩和で猟期を
11~2月から11~5月に延長し、春グマ猟を復活させる。 アオジシと呼ばれ、重要な狩猟獣だった国特別天然記念物、カモシカ猟も再開する。カモシカは頭数が
増え、農業被害が拡大。県の保護管理計画に市町村による個体調整を盛り込んだが、まだ狩猟は実施され
ていない。
一方、狩猟対象に保護管理計画を設け、乱獲しないよう頭数や狩猟区域を限定する。猟法も伝統的な手法
を守るという。 また、狩猟した野生生物は、食品衛生法で定める食肉処理場でなく、特区内で解体し、
販売消費する。集落単位でどぶろくも製造、観光客が宿泊する農家民宿で提供する。
(略)
(毎日新聞)※(2003年)[11月28日18時51分更新]

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