ドラフト制と総合選抜制 |
2002/Nov/29(Fri) |
歴史的にみると丁度、日本プロ野球がドラフト制度を導入した
1960年代に御当地に限らず多くの地方・地域にて総合選抜制度は導入されています。総合選抜とは○○高校を受験す
るという形ではなく、例えば「○○市総合選抜6高」を受験するという形態。合格者は受験時に提出した希望高に
基づきクジで割りわてられるものです。 特に都市部の普通科高校の学力レベル均一化をねらって設けられた
制度という点ではプロ野球のドラフト制度と同じですね。
もっとも佐賀出身の知人の話しによると「
佐賀西高校は旧制佐賀中学。政治家や実業家・役人・県教委のお偉方も多くが旧制佐賀中学=西高OB。したがって総合選抜化
ブームのおりも断固として西高の首を締めるようなことは応じなかったらしい」など情緒からの拒否もあ
ったようですが。これも後述する「不純で稚拙な動機・根拠」の範疇には逆説的に入るかとは思います。
私はドラ
フト制にしても総合選抜にしても「愚かなる民主主義」だと思っています。プロ野球各球団も総合選抜公立高校も
経営努力・運営努力が薄れその結果、どうなったか。プロ野球は均衡したといわれますがよく知られているよう問題が累積していますね。 後者については私立進学高へはいうまでもなく総合選抜を実施していない周辺公立高校等にこと受験実績に関しても往年のお株を奪われているのではと認識しています。多分、生徒の質もいろんな観点からも落ちているのではと察します。
そういうわけで上記に関してはすぐ下のコラムで言及した「ノスタルジア・情緒で陳情する旧制一中OB」などと私の見解は特定高校云々ではなく、総合選抜制の非や競争原理の是など概括的には一致します。 しかし、残念ながら彼等の主張の動機・根拠は既述のように不純かつ稚拙です。丁度、読売巨人の本音であるドラフト制廃止のそれがそうであるように |
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