外務省の猿芝居 |
2002/Sep/27(Fri) |
今日のTVニュースによると川口外相は「生存者については本人の意思を確
認して一時帰国 希望者・永住帰国希望者に対してはその希望がかなえられるよう尽力する(大意)」と述べたようだ
。
どこまで外務省は甘いんでしょうか。北朝鮮が拉致被害者生存者を永住帰国させ
たくないっていうのは自明の理ですね。彼等が一人でも永住帰国すれば彼等の口を通して同国の謀略非人道行為の全容及
び北の民衆生活の悲惨な実状等が日本で洗いざらい露見するのですから。金王朝はその恐怖政治を手法に「永住帰国はす
る意思はないと日本政府に意思表示せよ」と生存者に迫るでありましょう。 また、「一時帰国」させる場合、数年前
の帰還者日本人妻の時もおそらくはそうですが、本国にいる身内等「人質」の存在で真実への口を封じ金王朝への美辞麗
句のみを言わせる手法をとることは明かです。 大体、国際法上も日本の国内法上も違法な行為で日本国民から「北朝鮮国民」にされたのは明かなのであるのだから日本政府は本人の意志に関係なく有無を言わさずの永住帰国を金王朝に迫らなければならないのは当然至極。(当欄2002/Sep/18(Wed)「日朝首脳会談2002」御参照) そんなことは国籍や国家観に必要以上にこだわる外務省はむろんよくご存知のはずです。この当然の道理を知りながらの今日の川口外相発言には拉致問題での外務省のこれまでの数あるポカ・怠慢から国民の眼をそらしたい意図を感じるのは決して私だけではないと思います。 大体、昨日の同省田中局長の国会答弁中の涙・嗚咽も胡散臭い演出でありましょう。
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