愛媛県知事選に思う |
2003/Jan/13(Mon) |
※「つくる会」教科書 採択へ県立中学3校で--愛媛県教委
[2002/8/9]
九日告示の愛媛県知事選は各党相乗りで現知事推薦の模様ですね。特筆すべ
きは前回と異なり公明党が推薦政党の一翼を担っていることです。 同党
支援者個々人の考えはともあれ(むろん、同問題での問題意識を持つ同党支援者中での圧倒的多数派はタカ派
ではなくアンチ「新しい教科書」だとは認識していますが)、同党の支持母体である支援団体は「新しい教科書
」やその導入等については大きく懸念しているし同教科書批判は同団体機関紙でも見た記憶があります。そして
何よりも同党そのものが今まで国家主義や独り善がりな右翼的歴史観等に強く抵抗してきた事実があります。
同党の存在基盤でもある同支援団体が宣揚する「仏法」や「人道」「国家主義ではなく正しい歴史認識を!」等の一
連の理念がタカ派知事推薦と大きく矛盾すると考えるのは果たして私だけでしょうか。 確かに両団体は別組織で
す。しかし、当該歴史問題への見解は同じであるにも関わらず自主投票ではなく正式推薦した同党愛媛やそれを是とし
た同党中央の見識が不可解ですね。
また、この問題は政党と知事との単なる一政策への一齟齬としてとらえ
るべきでもありません。正しい歴史認識や民主手法の有無(上記URLでもわかるよう愛媛県教委のタカ派教科書採
択には知事からの圧力を含め何かうさんくさいものを感じるのは至極、自然な受けとめでありましょう。)は政策
以前の重大な前提です。
むろん、これは愛媛だけの問題ではありません。来るべき東京都知事選、既に自
民党は前回と異なり現都知事推薦でいく模様と報じられていますが、上記公明党の動向が注目されます。仮に現都
知事推薦(支持)でいくとしたらこれはもう面妖としか言いようがありませんね。 現都知事による南京大虐
殺を矮小化する発言は数ある内外からひんしゅくを買っている彼のタカ派言行録のほんの一つにすぎないことも
付記しておきます。
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